うめぞの動物病院 | 日記 | 夜間救急診療で多い症状 泌尿器系

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うめぞの動物病院 の日記

夜間救急診療で多い症状 泌尿器系

2011.11.06

ここ最近大分寒くなってきました。
それに伴い当院の夜間救急診療で対応する泌尿器系の病気が多くなってきました。
今回はその中でも、一般的に多くみられる症状を書きたいと思います。
症状その①
トイレに何回も行っているが、オシッコが全く出ていない。尿道に尿石などが詰まることにより、尿路が閉塞し排尿ができなくなっている可能性があります。
おしっこが出ない状態が続くと、血液中の毒素(老廃物質)が尿中に排出されないため、結果的に尿毒症に発展し、放置しておくと亡くなることもあります。
飼い主様から見た時には、ウンチを出したくていきんでいるのに全然ウンチが出ないと思ってしまうこともあります。
まずは、ちゃんと排尿できているか確認してみて、排尿できていなければ急いで診察を受けてください。
症状その②
血尿が出たり、少量しか尿が出ないが頻繁にトイレに行く。膀胱炎が起きていて、血尿が出たり残尿感があるために頻繁にトイレに行くことがあります。
膀胱炎が起きる原因としては、細菌感染、尿石症、その他猫では特発性膀胱炎というものも認められます。
原因によって治療方法が異なってきますので、上記の症状が認められた場合には早めに病院で診察を受けるのが良いです。
症状その③
排尿時とは関係ない時に、膣またはペニス先端の尿道口より出血する。膀胱などの泌尿器系のトラブルではなく、子宮(♀)や前立腺(♂)といった生殖器系のトラブルのこともあります。
特に、女の子で元気がない・食欲不振・水を大量に飲んで大量に排尿する、嘔吐すると言った症状が認められる場合には、子宮蓄膿症といって子宮の中に膿が貯留する疾患の可能性があります。
放置すると亡くなることもある病気もあるので急いで診察を受けてください。
また、上記の症状がない場合でも、出血している場合には早めに診察を受けるのが良いでしょう。寒くなると、飲水量が減るために膀胱炎などの泌尿器系の疾患が増えてくるので、排尿がちゃんとできているか気にかけてみてください。
早期発見、早期治療することで病気の重症化を未然に防ぐことが可能だと思います。

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